便秘の医学・その治療と予防

便秘は、家族や友人にも言えない症状です。便秘は、特に女性や高齢者に多くみられる症状ですが、便秘のことよく知らない人が多いです。そこで、さまざまな状況で生じる便秘についてお話します。

産後の便秘と痔

産後の女性に多いのが便秘と痔です。産後の便秘は痔の原因となり、また便秘は、痔を悪化させます。妊娠中だけではなく産後も便秘が生じます。産後の便秘は、母乳の分泌による体内水分量の低下、会陰切開や帝王切開による排便時の痛み、肛門括約筋、骨盤底筋や腹筋の緩み、直腸瘤、子宮脱、産後の肥立ち、睡眠不足、運動不足、育児ストレスなどが原因で生じます。産後クライシスが影響し、便秘になることもあります。産後の授乳中の便秘薬や下剤の使用は禁忌です。産後の切れ痔やイボ痔は、出産時及び出産後の「いきみ」と便秘が原因で生じます。産後の便秘や痔は、妊娠中から既に始まっていて、産後にそれらの症状が強く現れます。産後の便秘を予防し、あるいは改善することによって、痔の形成を防ぎ、痔の悪化を緩和することができます。産後の便秘を拗らせますと、慢性便秘の原因となりますので、産後の便秘をしっかりと治すことがとても大切となります。産後の便秘及び痔の治療に、便秘薬は有効ではございません。特に、授乳中に便秘薬や下剤を使用しますと、吸収された便秘薬の主成分が乳汁に入り、これを飲む乳児に、激しい下痢が生じます。産後あるいは授乳中の便秘対策には、天然成分であるイヌリン水溶性食物繊維が最も安全で、効果が高いです。産後の便秘の解消及び産後の痔の改善には、根菜類や野菜類に含まれるイヌリン水溶性食物繊維がお勧めです。ここでは、産後の女性にとって、とても辛い便秘と痔についてお話します。

 1. 産後の便秘

  便秘はもともと女性に多い症状ですが、妊娠時や出産時には、より一層便秘が顕著に現れます。妊娠中は、女性ホルモンの変化及び胎児の成長で大きくなった子宮が腸を圧迫することで便秘が生じます。出産によって、便秘が解消することもありますが、産後も便秘が続く女性も非常に多いです。出産経験のある女性は、更年期になって直腸瘤や子宮脱などを原因として便秘が生じる更年期便秘が生じやすくなります。産後の便秘は、さまざまな原因で生じます。以下に、その代表的な便秘の原因についてみていきます。最初に、出産・分娩時の便秘についてお話します。 

出産・分娩時の便秘

  出産時は期待と不安でいっぱいです。陣痛でお腹が痛い上に、分娩時の排便・便秘に対する不安も生じます。それは、出産予定日前に浣腸をするなどして便秘で溜まった便を排出しておきませんと、赤ちゃんと一緒に便が出てしまうためです。それ以外にも、便秘が出産に影響しないかと心配している妊婦さんもきっと多いことでしょう。便秘は、出産・分娩に影響します。出産時に便秘ですと、微弱陣痛といって陣痛が弱くなり、出産がスムーズにいかなくなります。出産時の便秘は、難産を引き起こします。また、赤ちゃんの出産と同時に排便が起こりますと、単に、排便の恥ずかしさだけでなく、問題は、赤ちゃんが便に触れることにより、赤ちゃんに感染症が生じることです。排便による感染症は、生まれた直後の赤ちゃんのみならず、出産で出血するお母さんにも生じることがあり、母子ともに、排便による感染症には注意が必要となります。このように、出産・分娩時の便秘は、正常な分娩に影響しますので、遅くも陣痛が始まる前までには解消しておくことがとても重要となります。

会陰切開と便秘

  出産直後に、便秘になることがあります。出産・分娩の約70~90%に会陰切開が行われています。初産の人で90%、経産婦さんで70%の人に会陰切開が行われています。会陰切開が行われますと、出産後の排便時に「上手にいきめない」ため、これが原因で産後の便秘が生じることがあります。会陰切開とは、出産時、赤ちゃんが出てくるときに、会陰が十分に伸びていないとお母さんの肛門や直腸までもが裂傷を起こす危険性があり、それを防ぐために、ハサミで会陰を切ることをいいます。会陰は、膣の出口と肛門の間の部位のことをいいます。会陰切開部位の縫合の痛みは、陣痛よりも痛いという人もいるくらい、痛みが強く感じられます。このように、会陰切開では激しい痛みを伴うために、出産後の排便時に、その傷が開くのではないかという不安感や恐怖心、あるいは実際に会陰切開部位に痛みを感じるために、排便時のいきみがうまくいかなくなり、排便困難となって便秘が生じます。

帝王切開と便秘

  帝王切開で出産した場合でも、会陰切開と同様に、産後の便秘が生じます。帝王切開の場合は、切開した部分の傷がまだ治りきっておらず、傷の痛みで排便時にいきめないことが多いです。痛みのため、いきむのが怖いという恐怖心が、便秘の原因となります。初産が帝王切開ですと二人目の出産も帝王切開となることが多いです。この場合、二人目の出産時の帝王切開では、一回目の帝王切開による傷の癒着のために、手術時間がかかったり、あるいは帝王切開の傷の癒着によって便秘が生じることがあります。帝王切開後は、硬い便となり、排便困難となって便秘が生じるのです。癒着とは、臓器と臓器とが接着することをいいますが、帝王切開では、切開部位と小腸又は大腸とが接合するために、腸の管が狭くなり、それにより便が腸管の中を通りにくくなって便秘が引き起こされます。腸の癒着がひどくなりますと、腸閉塞を起こすことがありますので、便秘に対する予防対策が非常に重要となります。

産後の母乳・授乳と便秘

  産後、赤ちゃんに授乳を始めてから、排便の際に肛門が切れてしまうほど便が硬くなり、便秘が引き起こされます。母乳育児ではない場合にも、乳腺炎の予防等の理由で、乳腺に溜まった母乳をしぼり除去しますが、このような母乳の処理によっても便秘が生じます。

 授乳又は母乳の排泄処理を行いますと、お母さんの血液などに含まれる体液水分が失われます。体液水分が失われますと、それを補おうとして、大腸からの水分吸収が促進され、その結果、硬い便となって便秘が生じます。私たちの体の中の水分は、主に大腸で吸収されているので、体内水分欠乏による水分吸収の促進は、便秘を起こしやすくなるのです。例えば、授乳の場合、生後4週目(28日目)の新生児が必要とする1日あたりの母乳量は、10mL×28日×6回=1,680mLと計算されます。新生児の個体差もありますが、生後1か月ごろでは、1日あたり約1.7リットルの体液水分量が、お母さんの体内(主に血液中)から消失していることになるのです。1回あたりの全血献血の最大量は、0.4リットル(400mL)ですので、授乳によるお母さんの体液水分量の消失はいかに多いかがわかります。しかも、授乳は、毎日となりますので、便秘が高頻度で発生する原因となります。 

産後における肛門括約筋の機能低下による便秘

  産後の便秘の原因に、肛門括約筋の筋力低下があります。肛門括約筋は、肛門を開いたり閉じたりするための筋肉であり、排便に不可欠な筋肉です。肛門括約筋の働きが弱まりますと、肛門の開閉がうまくいかなくなり、自力で便を出す力が入らず、便が直腸内に滞留しますと便秘が生じます。逆に、肛門の閉じる機能が低下しますと、便失禁となって便が漏れることがあります。

 出産時に肛門括約筋が損傷を受けることがあります。出産による肛門括約筋の損傷は、会陰裂傷に分類されます。会陰裂傷はその重症度によって、第1度から第4度までの4段階で区別されますが、肛門括約筋の損傷は、その第3度と第4度に該当します。第3度の会陰裂傷は、肛門括約筋が断裂した状態をいい、第4度の会陰裂傷は、会陰から肛門や直腸粘膜までが損傷した状態をいいます。赤ちゃんが子宮から出る時に、お母さんの肛門括約筋が傷つくこととなります。肛門括約筋の機能低下による便秘は、産後直後の便秘の原因となりますが、産後数年あるいは数十年後にその影響が現れ、便秘が生じることもあります。

産後の骨盤底筋群の衰えによる便秘

  出産時に、会陰や肛門括約筋だけではなく、それらを含む骨盤底筋群自体にもダメージを受ける場合があり、それが原因で便秘が生じることがあります。出産による骨盤底筋群の損傷が引き金となって、骨盤臓器脱が生じ、これにより直腸が圧迫されて、便の通りが悪くなって便秘が引き起こされます。骨盤内には、子宮、膀胱、直腸などの臓器があり、これを骨盤臓器といいます。出産時にこの骨盤臓器が膣の中に落ち込み、膣壁と一緒に体外に脱出してしまうことがあります。これを骨盤臓器脱といいます。出産に伴う骨盤底筋群のダメージは、次第に修復されていきます。しかし、出産後のケアが十分でなかったり、出産を重ねたりすることでダメージが修復されず、さらに加齢に伴って骨盤底筋が緩んでしまうと、骨盤臓器脱を誘発する原因となります。したがって、産後の骨盤底筋群の損傷による便秘は、産後直後のみならず、それが原因で更年期でも生じます。出産回数の多いお母さんほど、産後に便秘が生じやすくなります。

産後の直腸瘤形成による便秘

  産後に形成される直腸瘤は、便秘の原因になります。直腸瘤の多くは、出産経験のある更年期以降の女性に多くみられます。出産経験のない若い女性にも直腸瘤がみられることがありますが、その頻度は一般に高くはないです。また、稀に男性にも直腸瘤が認められることがありますが、基本的に直腸瘤は、産後の女性に特有な症状であるといえます。

 直腸瘤は、直腸膣壁弛緩症又はレクトシールとよばれる病気であり、産後の女性に特有の排便障害、つまり便秘症のことをいいます。直腸瘤では、肛門が広がる大きさよりも、直腸下部が大きく広がり過ぎる傾向にあります。そのため、便が硬くなり、しかも太い便となるために、肛門からの便の排泄が困難となって便秘が生じます。また、硬くなったコロコロ便が、肛門の真上に落ちず、広がった直腸の隅に落ちてそこに引っ掛かり、いきんでも便が肛門の周囲に溜まってしまい、肛門口へ移動しないために排便困難となって便秘が生じます。女性は、骨盤内が男性に比べて大きいために、直腸が広がるスペース・空間がたくさんあるために、容易に直腸が広がって直腸瘤が形成されます。直腸瘤は、出産による骨盤臓器脱の一種となります。

 直腸瘤が原因となる便秘は、生活習慣の改善や下剤の投与などでは解消しません。それゆえ、直腸瘤による便秘は、スーパー便秘とよばれることがあります。

産後の睡眠不足と運動不足による便秘

  産後の育児による睡眠不足と運動不足も便秘の原因となります。新生児の授乳は、昼夜を問わず、3~4時間ごとに行われ、おむつの交換も頻繁に行われます。このような赤ちゃんの育児が必要となりますが、その間、お母さんは眠ることができず、睡眠不足となります。眠っているときは、副交感神経という自律神経が活発になります。副交感神経は、排便に必要な腸の運動を促進させる働きがあり、便秘になるのを防いでいます。しかし、睡眠不足になりますと、副交感神経の働きが鈍くなり、それによって腸の運動も抑制されて便秘が引き起こされます。産後の育児は、毎日続くものですから、連日の睡眠不足は便秘の原因となるのです。

 お母さんは、産後の育児のために、絶えず赤ちゃんの近くにいることとなります。そのため、自由な行動が制限されるために運動不足となり、それが原因で便秘となります。運動不足では、全身の筋力が低下します。私たちは、排便のためにいきむ際に、腹筋を使っています。腹筋を使っていきむことで、腹圧が上がり、それにより大腸が刺激され、大腸の蠕動運動が促進されて排便が起こります。しかし、運動不足で腹筋が衰えますと、その機能が鈍り、宿便となって便秘が生じます。また、運動は、副交感神経を活発にしますが、運動不足になりますと、睡眠不足と同様に、副交感神経の機能が鈍り、それによって便秘が生じます。

産後の肥立ち、育児ストレス及び産後クライシスによる便秘

  産後は、出産前に比べて生活環境が変わりますので、それで精神的にストレスが蓄積し便秘が引き起こされます。ストレス性便秘といいます。精神的情緒不安定となることで、腸の運動が抑制されて便秘が生じます。産後の育児は大変です。授乳やおしめ交換など、お母さんは寝ずに対応しなければなりません。そのため、イライラ感が積もって育児ストレスとなり便秘が生じます。育児のために、便意があっても我慢してトイレに行かないことも多いと思いますが、排便の我慢は便秘の原因となります。産後の肥立ちが悪い状態ですと、女性ホルモンが妊娠前の状態に戻れない状態となり、その影響で便秘が生じます。産後クライシスとは、産後2年以内に夫婦の愛情が急速に冷え込む状況のことをいいます。産後の体調不良、ホルモンバランスの乱れ、夫の意思疎通、産後の仕事復帰などの精神的不安によって産後クライシスが生じます。それと同時に便秘も引き起こされます。産後クライシスの原因と便秘の原因とがメカニズム的に共通するためです。

産後授乳中の便秘薬・下剤は使用禁忌

  産後の授乳中は、便秘の症状が悪化してしまうことがあります。そこで、便秘薬や下剤の使用を考えるのですが、便秘薬の「使用上の注意」には、授乳婦さんは服用を避けることと記載されています。これは、便秘薬や下剤の有効成分が、その服用によってお母さんの消化管から吸収されてしまい、血液中に移行した後、乳汁中に蓄積されるためです。乳汁中に便秘薬の有効成分が移行しますと、それを飲む乳児が母乳を介して下剤成分を摂取することになり、そのため、その母乳を飲んだ乳児は激しい下痢をしてしまいます。このような理由により、産後の授乳婦さんが便秘薬や下剤を服用することを禁止しています。

産後の痔と便秘

  産後、痔で悩まされるお母さんは非常に多いです。産後は、切れ痔やいぼ痔になりやすいです。産後、痔になりやすい原因は、出産時のいきみと産後の便秘によるものです。産後の痔は、そもそも妊娠中からその素因があります。妊娠中の便秘で腹圧が高まり、そのため肛門周辺がうっ血しやすくなります。肛門周辺のうっ血は、痔の原因となります。つまり、妊娠中は、痔が形成される環境が整っているといえます。出産時は、赤ちゃんを産むために強くいきむことになりますが、それによって肛門に負担がかかり、いぼ痔ができます。産後はさまざまな原因で便秘になりますが、便秘状態で排便のために強くいきみますと、切れ痔になります。産後の便秘は、また産後の痔の原因となるのです。

2. 産後の便秘対策

  産後に生じる便秘の特徴は、下剤や便秘薬では十分にコントロールすることができない点にあります。また、産後に生じる便秘は慢性化したものが多く、一過性ではないので、いわば慢性便秘症に似たものがあります。下剤や便秘薬は、一過性の便秘に対しては有効なのですが、それらを繰り返し使用しますと便秘解消効果が消失するために、慢性便秘症あるいは繰り返す便秘には有効ではないということになります。産後の便秘対策には、長期使用しても安全性に問題がなく、また効果が減弱することなく持続する対策が求められます。とりわけ、授乳婦さんの便秘対策においては、乳児に影響が及ばない対策が求められます。

 産後の便秘にとても有用であるといわれているのが、天然成分であるイヌリン水溶性食物繊維です。イヌリン水溶性食物繊維は、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラ、ニンニクなどの根菜類や各種の野菜に含まれる天然成分の食物繊維です。野菜や根菜類に含まれる食物繊維のほとんどが、セルロースを主体とした不溶性食物繊維ですが、イヌリン水溶性食物繊維は、水によく溶ける食物繊維で、不溶性食物繊維とは生理機能が全く異なります。イヌリン水溶性食物繊維は、水によく溶けるために、大腸に生息するビフィズス菌酪酸菌や乳酸菌などの善玉菌の栄養源となって、それらの善玉菌を増やす働きがあります。イヌリン水溶性食物繊維は、善玉菌を増やすことによって腸内環境を整え、正常な便通に寄与します。硬くなった便を軟らかくし、しかも善玉菌が増えることによって排便に必要な便の量を増やします。食欲不振で食事の摂取量が低いときでも、排便に必要な便の量が増えますので、このような場合にも便通が改善されます。

 イヌリン水溶性食物繊維は、下剤や便秘薬とは異なり、反復使用しても便秘改善効果が減弱しない特徴があります。また、便秘薬とは異なり、消化管から吸収されないので、授乳中の乳児への影響もございません。妊娠中の胎児への影響もございません。慢性便秘や便秘が続く場合でも、有効性が持続する利点があります。産後の便秘は、長期にわたりそれが継続しますので、そのような便秘にはイヌリン水溶性食物繊維が有用であるといえます。とはいえ、根菜類や野菜類に含まれるイヌリン水溶性食物繊維の含有量は非常に少ないために、イヌリン水溶性食物繊維で便秘対策を講じる場合には、市販のイヌリン水溶性食物繊維の製剤を活用する方策がとられることとなります。今では、スティムフローラのように、不純物を全く含まない極めて高純度のイヌリン水溶性食物繊維が、健康補助食品として市販されています。下剤や便秘薬でコントロールすることができない産後の便秘の改善と予防に、このような健康補助食品を活用することも有用です。また、産後の便秘を改善することによって、産後の痔の形成も抑制されますので、イヌリン水溶性食物繊維は、便秘のみならず痔にも有効であるといえます。

 産後の便秘は、さまざまな要因で生じます。また、産後の痔の原因の多くが、産後の便秘です。産後の便秘を予防し、あるいは改善することによって、産後の痔もまた解消されます。お母さんの産後に生じるさまざまな症状を克服してはじめて、育児に専念することができます。赤ちゃんの健康も大事ですが、まずは赤ちゃんのケアを行うお母さんの健康状態を維持することが、結果として、赤ちゃんの健康維持や成長につながります。

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水溶性食物繊維「スティムフローラ」

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